【収納倍増】デッドスペースをなくす。キッチン吊り戸棚の高さと設置のコツ

キッチンリフォームや新築の計画中、意外と見落としがちなのが「吊り戸棚(ウォールキャビネット)の高さ」です。


「収納は多い方がいいから」と何も考えずに設置した結果、「位置が高すぎて手が届かない」「圧迫感があってキッチンが狭く見える」「結局、脚立を持ってくるのが面倒で上の段は空っぽ」といった失敗談は後を絶ちません。


毎日立つキッチンだからこそ、ほんの数センチの違いが、毎日の家事の疲れや効率に大きく影響します。


この記事では、あなたの身長やライフスタイルに合わせた「最適な吊り戸棚の高さ」の決め方と、使い勝手を劇的に良くする選び方のポイントを解説します。


【目次】

■【身長別】使いやすさが劇変する。最適な高さの計算式

■【タイプ別】あなたに合うのはどっち?手動と昇降式の選び方

■【プロが警告】高さだけじゃない!設置時に確認すべき安全対策

■金子建設なら「構造」から見直して、理想のキッチンを実現します

■まとめ




■【身長別】使いやすさが劇変する。最適な高さの計算式

吊り戸棚の高さを決めるとき、カタログに載っている「標準的な高さ」をそのまま採用するのは危険です。使う人の身長によって「届きやすい範囲」は全く異なるからです。


ここでは、失敗しない高さ決めの具体的な基準をご紹介します。



・目線の高さがカギ?基本的な高さの目安


一般的に、吊り戸棚の下端(底板の部分)は、身長から10cm〜15cm引いた高さに設定すると使いやすいと言われています。


身長160cmの方:床から145cm〜150cm付近

身長150cmの方:床から135cm〜140cm付近


この高さであれば、目線の少し上に棚の底が来るため、圧迫感を抑えつつ、棚の下段に入っているものが一目で見渡せます。自然に手を伸ばして物が取れる「ゴールデンゾーン」を意識して設定することが重要です。



・ワークトップ(天板)からの距離は「50cm」が基準


もう一つの基準として、キッチンのワークトップ(調理台)から吊り戸棚の下端までの距離があります。一般的には「50cm〜60cm」空けるのが標準的です。


消防法や建築基準法(内装制限)の関係で、ガスコンロの場合はコンロ面から80cm以上(レンジフード等の不燃材料の場合は異なる規定あり)離す必要がありますが、収納棚に関しては使い勝手が優先されます。


距離が近い(約50cm):出し入れがしやすいが、調理中の手元が暗くなりやすく、視界に棚が入るため圧迫感が出やすい。


距離が遠い(約60cm以上):開放感があり手元も明るいが、踏み台がないと上段が届かなくなる。


最近のトレンドでは、あえて吊り戸棚を低い位置に設置する「アイレベル(目の高さ)収納」も人気ですが、これにはカウンター上の作業スペースが狭く感じるリスクもあります。ショールームなどで実際に靴を脱いで(家の中にいる状態に近づけて)、手を伸ばしてみることを強くお勧めします。




■【タイプ別】あなたに合うのはどっち?手動と昇降式の選び方

高さを調整するだけでは解決できない問題もあります。それは「棚の奥行きと、上段の使いにくさ」です。これを解消するための選択肢として、通常の「開き戸タイプ」と、機能的な「昇降式タイプ」のどちらが良いかを見ていきましょう。



・普通の棚だと「上段は使わなくなる」現実


一般的な吊り戸棚の高さは50cm〜70cm程度ありますが、実際によく使うのは「下段」だけというご家庭が非常に多いです。


上段にあるものを取り出すには踏み台が必要になり、それが面倒で「年に1回使うかどうかの重箱」や「ストック用品」の置き場所になりがちです。さらに、高い位置から重いものを下ろす動作は、思わぬ怪我や落下の危険も伴います。


コストを抑えられるのが開き戸タイプのメリットですが、収納力をフルに活用するには、ご自身の身長に対して「無理のない高さ」に設置位置を下げるなどの工夫が必要です。



・昇降式(ダウンキャビネット)のメリットと注意点


「収納量は欲しいけれど、高いところは使いにくい」という悩みを解決するのが、棚そのものが目の高さまで降りてくる「昇降式キャビネット(ダウンウォール)」です。


メリット:踏み台なしで、収納棚の奥や上段のものまで楽に取り出せる。洗い終わった食器をそのまま置ける「水切りタイプ」もある。


デメリット:通常の棚に比べて収納量が少し減る(昇降機構の分)。価格が高くなる。バネ式の場合は、中身が軽いと上げるときに少し力がいることがある。


特に、年齢を重ねても長く住み続ける予定であれば、身体への負担が少ない昇降式は非常に有効な投資と言えます。キッチンのリフォームをする際は、単に新しい棚に変えるだけでなく、こうした「機能性」も含めて検討するのが賢い選び方です。




■【プロが警告】高さだけじゃない!設置時に確認すべき安全対策


高さや使い勝手と同じくらい、あるいはそれ以上に重要なのが「安全性」です。キッチン吊り戸棚は、頭上に数キロ〜数十キロの重量物が常にある状態です。万が一の落下や、地震時の収納物の飛び出しを防ぐために、以下のポイントは必ずチェックしてください。



・耐震ラッチは必須!地震時の落下を防ぐポイント


地震が発生した際、吊り戸棚の扉が勝手に開き、中の食器や調理器具が頭上に降り注いでくる事故は非常に危険です。これを防ぐのが「耐震ラッチ」という部品です。


揺れを感知すると自動的に扉をロックし、中身の飛び出しを防いでくれます。最近のシステムキッチンには標準装備されていることが多いですが、古い棚のリメイクや、施主支給で棚を取り付ける場合は、必ず耐震ラッチが付いているかを確認してください。後付けできるタイプもありますので、未設置の場合は早急な対策をお勧めします。



・壁の「下地」強度は足りていますか?


吊り戸棚を設置する際、石膏ボードの壁にただビスを打つだけでは、重さに耐えきれず棚ごと落下する恐れがあります。壁の裏にある柱や間柱、あるいは補強用の合板(下地)にしっかりと固定する必要があります。


特に「今の棚より大きいサイズにしたい」「位置をずらしたい」というリフォームの場合、希望する場所に十分な下地が入っていないケースも多々あります。プロの業者は、必ず専用の工具で下地の位置を確認し、必要であれば壁を一部解体して補強を入れてから設置します。DIYでの取り付けが推奨されない最大の理由は、この「見えない下地の判断」が難しいためです。




■金子建設なら「構造」から見直して、理想のキッチンを実現します


私たち有限会社金子建設は、川崎市川崎区を拠点に、創業から約70年にわたり地域の住まいづくりに携わってきました。


3代続く工務店として、また大手ゼネコン出身の代表が率いる技術者集団として、私たちは「ただ設備を新しくするだけ」のリフォームは行いません。建物の「構造」を熟知しているからこそできる、安心で使いやすいキッチンをご提案します。



・見えない部分こそ丁寧に。構造に合わせた確実な施工

木造・鉄骨・RCなど、あらゆる建物の構造を知り尽くしています。「この壁に吊り戸棚を付けても大丈夫か?」「下地補強はどこまで必要か?」を的確に判断し、長く安心して使える強度を確保します。



・「あなただけの高さ」を現地でシミュレーション

カタログ上の数字だけでなく、実際のお客様の身長や調理スタイル、現在のキッチンの悩みをヒアリングし、1センチ単位で最適な高さや位置をご提案します。


「耐震診断」や「耐震補強工事」を得意とする金子建設だからこそ、キッチンリフォームと同時に、家全体の地震対策についてのご相談も可能です。毎日使う場所だからこそ、使い勝手と安全性の両方を叶えませんか?


まずは今のキッチンの悩みをお聞かせください。最適なプランをご提案いたします。


https://www.kaneko-knst.com/reform




■まとめ


キッチンの吊り戸棚は、一度設置してしまうと簡単に高さを変えることができません。「なんとなく」で決めてしまい、後から「高すぎて届かない」「低すぎて邪魔」と後悔しないためには、以下の3点が重要です。


自分の身長に合わせた「目線の高さ」を基準にする。


普段何を収納するかによって、昇降式などの機能を検討する。


落下防止や耐震対策など、安全面もしっかり考慮した施工を行う。


毎日立つキッチンが使いやすくなれば、料理や片付けの時間はもっと楽しく、快適になります。「うちの場合はどの高さがいいの?」「古いキッチンだけど付け替えられる?」といった疑問があれば、ぜひお気軽にご相談ください。


プロの視点で、あなたの暮らしにフィットする最適なキッチン作りをお手伝いします。


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